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楔 kusabi

19 楔 kusabi

完全フリー設計
コンセプトは、楔(くさび)。
楔とは、木や金属で作られた台形の道具のこと。
この住宅は、平面的にも立面的にも台形の楔形をしています。

楔は、木材や石材を「割るもの」であり、また「二つのものを固くつなぎ合わせる」ものでもあります。
古くから住む土地に、新しい楔を打つことで固定概念を変え、家族の絆を固く繋ぐ。
そんな思いを込めて設計しました。

建築家と、TOYOTA WOODYOU HOMEのコラボレーション住宅。
建築家とハウスメーカーの楔となり、新しい住宅の在り方を固める第一歩となることでしょう。

設計/外部設計 委託

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プライベート空間を楽しむ住まい

片流れのフォルムがスタイリッシュな印象の外観。
お施主様の希望でインナーガレージを配置し、屋内からも車を眺めて楽しめるようにしました。
外壁はガルバリウムでコーキングレスが可能となっており、メンテナンス費用も抑えることができます。
南側の開口部はすべて3尺の庇(ひさし)があり、夏の光を遮り冬の光を取り入れる工夫がされています。

プライバシーを重視した窓の少ない設計でありながら、中庭を設けることで上部からの日当たりや風通しを確保した、機能的な邸宅が完成しました。


自然素材に包まれる安らぎのLDK

勾配天井の開放的なリビング。
天井材には栃木県産の杉を採用。床は無垢材を使用し、木のぬくもりを感じられる空間になっています。
階段の手摺は鉄骨でクールに引き締め、木と鉄と白を基調としたシンプルで統一感のある内観を提案しました。

リビングの窓からは、14坪の中庭が見えます。
中庭の壁は外側から見ると黒一色で覆われていますが、内側は光の反射を考え白に。壁で囲まれた中庭も明るく広く見える効果を生み出します。
また、外の視線が気にならないのでカーテンをつける必要がなく、大きな窓からたくさんの陽光を採り込むことができます。

つながりを意識した空間の造り方

1階部分の天井は、通常の天井高から20cmほど低い2m20cmに設定。
天井と建具の高さを揃えることで、部屋ごとの仕切りを感じさせず、建具を引いた時にすべての空間が一体に見えるようになっています。

フルフラットキッチンの横には造作の作業台を設置し、より使い勝手の良いキッチンに。
キッチン裏のカップボードは、既製品に合わせたオリジナル家具。
既存の商品と造作を上手く組み合わせ、落ち着いたトーンで全体をコーディネートしています。

将来を見据えた子供部屋

階段を登ると、2階はお子様のための部屋。
今はおもちゃを置いて遊べるスペースとなっていますが、お子様の成長に合わせて、後々ロフトを作れるよう設計しています。
ロフトを作った時も朝日が入ってくるように、東側の高い位置に窓を付けました。

リビング階段で、自然と家族のコミュニケーションが増えるようになります。

意匠性と機能美を兼ね備えたユーティリティー

家事効率を考え、洗濯・干す・しまうを1部屋で完結できるユーティリティー。
ガス衣類乾燥機を導入し、より洗濯の時短が叶えられるように。
また、キッチンとの行き来もしやすいよう、回遊動線のある間取りになっています。

無駄なスペースなくピッタリと収められた造作の洗面台は、木・陶器・タイルで耐久性にこだわって作りました。シンクは理科の実験用のものを使っています。
使いやすく、他の部屋との調和も取れるデザインに仕上げました。



  • 所在地

    栃木県宇都宮市

  • 商品規格

    完全フリー設計

  • 工法

    2×4工法

  • 敷地面積

    330.58㎡

  • 延床面積

    121.00㎡

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